出演/荻原志乃 山野内扶 遊上良子 岡田和子
監督/佐藤智也 撮影/野﨑明広 照明/荻久保則男 音楽/長嶺尚子
[2000/16mm/39分]
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2001ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門 審査員特別賞受賞
プチョン国際ファンタスティック映画祭2001[韓国・富川市]正式出品
ファンタジア映画祭2001[カナダ・モントリオール]短編部門第2位
2002年 シネマ・下北沢にてレイトショー
近未来…文化は行き詰まり、無気力と頽廃感が人々の間を支配していた。そして、よくある流行のように、自殺が多かった。
イリヤはビデオアーティストを目指していたが、出来上がった作品はプロモーターに酷評されていた。「今はショッキングなものじゃなきゃ、受けないんだよ」。イリヤはプロモーターに勧められるままショッキングな題材=自殺を扱うことにする。自殺志願者が死ぬところをビデオで撮影し、色や画像を加工し音楽をつけることでビデオクリップに仕上げた。プロモーターの言った通り、これはうけた。不謹慎だと眉をしかめる良識派の意見は意外にわずかで、センセーショナルな題材に人々は飛びついた。イリヤはあっという間に売れっ子のアーティストとなった……。