ストーリーSTORY
カレンダー・ガールズの活動を追った本ドキュメンタリーは、彼女たちの練習風景や公演の様子を捉え
ながら、メンバーそれぞれの日常や心のうちに一層迫っていく。「この活動を始めて 14 年。後悔は何ひ
とつない」と言うリーダーのキャサリンだが、初め、夫はあきれていたという。ボルチモア出身の元潜入
捜査官、ナンシーは、持病の胃不全麻痺のためチア・リーディングを続けられるか否かの瀬戸際にいる。
髪飾りの製作者フランは、夫が彼女の活動を快く思っておらず、半年間、ノースカロライナの別荘へ連れ
ていかれることになってしまった。子どもが家を出てシングルのパティは、「人生の目的は何?」と自問
自答する。チームの音楽担当、スーは最近まで服役していたが、チームが受け入れてくれたおかげで殻を
破ることができたと振り返る。
髪飾りの製作現場や華やかな公演の舞台、活動的な練習風景と並行して、孫の世話、夫との生活、悪化し
ていく健康状態など、それぞれが問題を背負いながらも、チームを続けたいと奮闘し、涙する姿が映し出
される。そしてとうとう、ナンシーはチア・リーディングをやめる決断を迫られる。フランは、夫がいる
別荘から何とか出て、髪飾りをチームへと届ける。メンバーに訪れる変化を、チームは温かく受け止める
のだった