『チョコリエッタ』+風間志織監督特集

『チョコリエッタ』+風間志織監督特集

2014/日本/159分

  • 配給協力
公式サイト

イントロダクションINTRODUCTION

未来に希望が見えない21世紀を生きる少年少女たちを寄り添うように描いた―
本作『チョコリエッタ』を含む3作品を一挙上映

高校2年の時に制作した8mm『0×0(ゼロカケルコトノゼロ)』が、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)84に入選。第一回PFFスカラシップを獲得し製作された『イみてーしょん、インテリあ』(85)は、トリノ国際映画祭に招待されるなど10代から脚光を浴び、「天才少女の出現!」と騒がれた、風間志織監督。
22才で撮った『メロデ』(88)は、8mmながらユーロスペースでロングラン上映され、つづく『冬の河童』(95)では ロッテルダム国際映画祭タイガーアワード(グランプリ)を受賞。『火星のカノン』(01)では第14回東京国際映画祭にて日本人初のアジア映画賞を受賞。『せかいのおわり』(04)と共に、2作連続でベルリン国際映画祭フォーラム部門にノミネートされるなど、国内外でも高い評価を得てきた。

初の原作ものとなった『チョコリエッタ』(14)では、森川葵、菅田将暉を起用し、設定を原発事故から10年後の2021年に翻案し映画化。未来に希望が見えない21世紀を生きる少年少女たちを寄り添うように描いた
設定の年である本年、リバイバル上映が決定!撮影当時10代だった森川、菅田をはじめ、岡山天音、三浦透子など、今の日本映画界を牽引する若手俳優たちが集結した本作。日本がより混迷を深める今、ふたたび上映。

「火星のカノン」「せかいのおわり」デジタルリマスター上映!
風間監督が21世紀に撮った2作『火星のカノン』『せかいのおわり』もデジタルリマスターされ併映が決定。
2001年製作『火星のカノン』は、小日向文世、久野真紀子(現・クノ真季子)、中村麻美らが出演し、家族を持つ男との恋愛やLGBTも同じ地平で「愛する」とは何かを描く。つづく2003年製作『せかいのおわり』も、中村麻美、渋川清彦、長塚圭史、田辺誠一、つみきみほ、小林且弥、高木ブーなど多彩な出演者が揃い、幼なじみの男女を中心にすれ違う恋模様をコメディタッチで写し出す。

ストーリーSTORY

『チョコリエッタ』 2014年製作/159分/PG12/日本

知世子が5歳のとき、母親が交通事故で亡くなった。それ以来、兄弟のように育った愛犬ジュリエッタを心の支えにしてきたが16歳の時に死んでしまう。短く髪を切り、犬になろうとした知世子。進路調査に“犬になりたい”と書いて担任から呼び出された日、映画研究部の部室を訪れる。母が好きだったフェデリコ・フェリーニ監督の映画「道」を見れば、ジュリエッタに会えるような気がしたのだ。しかし、そのビデオテープは既に部室にはなく、卒業した先輩・正岡正宗私物だったち聞き家を訪ねる。浪人中の正宗は、自室で自分が撮った映像を編集していた。正宗は知世子に“俺の映画に出ないか”と誘う。知世子は不機嫌な顔をカメラに向けながらも、何となく正宗に自分と似たところを感じ、次第に彼を受け入れてゆく。まるで、「道」のザンパノとジェルソミーナのように、バイクに乗って2人の撮影旅行が始まる。街を走り、山を走り、海に出る。喧嘩、事故、初めてのホテル。旅は2人に何をもたらすのか……。


『せかいのおわり』  2004年製作/112分/日本
店長・三沢雪彦と従業員・慎之介は、盆栽ショップ「苔moss」を営んでいる。ある日、大荷物を抱えた慎之介の幼なじみ・はる子が訪ねてくる。付き合っていた彼に追い出されたという。その夜からはる子と慎之介、三沢の共同生活が始まることに。はる子は慎之介が自分を想う気持ちには気づかない。それなのに、店長が慎之介に抱く気持ちは見透かしてしまった。店長の気持ちにはまったく気づいていない慎之助。はる子は言う。「ちゃんと彼女作んなよ。中途半端なナンパとか、マジでやめな」。その夜、何も言わずにはる子が姿を消す。数日後、携帯にはる子から着信があり、再会した慎之介ははる子に思い切って想いを伝えたが、彼氏ができたことを告げられ、慎之介は呆気なくフラレてしまう。再びナンパ男になった慎之介が声をかけた女の子と家にいると、はる子が突然舞い戻ってきた。はる子のオンナのコの部分に、慎之介の想いは止められなくなる。しかし、次の日またしても、はる子はいなくなり・・・。

『火星のカノン』  2001年製作/121分/日本
絹子には火曜日しか会えない恋人・公平がいる。彼は他の日には妻と娘が待つ家に帰ってゆく。ズルくてスケベでいいかげんだけど優しい公平。そんな彼と絹子はなかなか別れられない。そんなある日、絹子は昔のバイト仲間・聖に再会する。聖の同居人・真鍋もいれて3人で食事をしようとスーパーに出かけた絹子は、そこで娘と買い物中の公平と会い、ショックを受ける。聖は、公平とは別れたほうがいいと口うるさい。やがて真鍋の所を追い出された聖は、絹子の隣の部屋に引っ越してくる。実は聖は絹子のことが好きなのだ。同性の聖から告白をされて、絹子は戸惑うが……。

『チョコリエッタ』+風間志織監督特集
『チョコリエッタ』+風間志織監督特集
『チョコリエッタ』+風間志織監督特集

キャストCAST

『チョコリエッタ』
出演:森川葵 菅田将暉 岡山天音 三浦透子 市川実和子 村上淳 中村敦夫


『せかいのおわり』
出演:中村麻美 渋川清彦 長塚圭史 安藤希 土屋久美子 クノ真季子 長宗我部陽子 高木ブー 田辺誠一


『火星のカノン』
出演:久野真紀子 小日向文世 中村麻美 KEE はやさかえり 篠崎はるく 和久田理人 



スタッフSTAFF

『チョコリエッタ』
監督・編集:風間志織 脚本:風間志織 及川章太郎 原作:大島真寿美:(「チョコリエッタ」(角川文庫刊))
プロデューサー:伊藤直克 撮影:石井勲 照明:大坂章夫 録音:湯脇房雄 美術:丸尾知行 音楽:鈴木治行 スクリプター:田口良子 エンディング曲:森川葵「jump!」

『せかいのおわり』
監督:風間志織 脚本:及川章太郎 プロデューサー:伊藤直克 撮影:石井勲 美術:丸尾知行 録音:臼井勝 真弓信吾 音楽:岸野雄一 スクリプター:田口良子 テーマ曲:「I'm through with love」 チャックベリー

『火星のカノン』
監督:風間志織 脚本:小川智子 及川章太郎 撮影:石井勲 照明:大坂章夫 録音:鈴木昭彦 美術:松本知恵 音楽:阿部正也 記録:田口良子  エンディング曲:RCサクセション「たとえばこんなラブソング」

上映情報THEATER

都道府県 劇場名 電話番号 公開日
東京都 アップリンク吉祥寺 上映終了
神奈川県 横浜シネマリン 上映終了
神奈川県 あつぎのえいがかんkiki 上映終了
栃木県 小山シネマロブレ 上映終了
愛知県 シネマテーク 上映終了
愛知県 シアターカフェ 上映終了
大阪府 シネヌーヴォ 上映終了
京都府 アップリンク京都 上映終了
広島県 横川シネマ 上映終了
配給作品一覧