悠優の君へ

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023年/日本/58分

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イントロダクションINTRODUCTION

監督の実体験をもとに描く、<強迫症>を隠して生きる高校生のまいにち

小さなことや目に見えないことが気になって頭から離れず、何度も確認を繰り返したり、馬鹿馬鹿しい考えと知りながらその不安と恐怖に耐えられず、不安を消すための行動をしてしまう<強迫症>。日本でも50人に1人くらいの割合でいるとされるが、悩みを抱える人はそのことを隠す傾向にあり、知名度はい。
本作の監督をつとめた福原野乃花は、7歳の頃に<強迫症>を発症。頻繁に手を洗うなどの症状が見られるようになり、「誰かに危害を加えてしまうかもしれない」と思う加害恐怖にとらわれる。しかし、「普通ではない自分は気持ち悪がられるのではないか」という恐怖から誰にも相談することができなかった。20歳の時、勇気を出して悩みを打ち明け、「もう一人ではないんだ」と肩の荷が降りたという。人に頼ることの必要性を知った経験から、いまなお苦しみの渦中にいる人たちに向けて、また<強迫症>をもっとたくさんの人に知ってほしいとの思いで本作を企画。多くの人の賛同を得て、映画を完成させた。

【強迫症とは】
自分にとって無意味またはおかしいと判断される考えや行動を制御できなくなるという症状を特徴とする疾患。50人~100人に1人くらいの割合で存在するとされるが、自身の症状を病気と思わず受診しない人、症状のために外出もままならず受診できない人なども含めると実際はもう少し多く存在しているのではないかとも言われている。平均発症年齢は20歳前後と若い人に多いが、最初のうちは自身の症状を病気と思わず、受診するのは30歳前後になってからということも少なくない。男女差はないが、児童、思春期に発症する症例は男性の割合が高いとされる。
<原因>まだ解明されていないことも多いが、脳神経の情報伝達に関係する物質の機能障害や、神経回路の異常などが関係していると言われている。
(出典)兵庫医科大学病院ホームページ「もっとよく知る!病気ガイド」

ストーリーSTORY

いつも一人で過ごしている高校生の悠(はる)。そんな悠には気になる人がいる。それは毎日同じ時間に、教室から見える手洗い場に現れる生徒だった。その子はただひたすら手を洗い続ける。何度も、何度も。悠はなぜだかその子から目が離せなくなっていたー。
何かに期待することを諦め、“普通”の輪から離れて生きる主人公・悠が、“普通”に憧れ、その輪からはみ出さないように生きようとする優乃(ゆうの)と出会い、お互いが抱える孤独と向き合いながらそれぞれの道を探していく。

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キャストCAST

水崎涼花 小谷慈

スタッフSTAFF

脚本・監督:福原野乃花 撮影:宮川眞伍 音声:金又玄 白石彪 佐藤遥香 サポートスタッフ:中村優花 大神ありす 森山綾香 目黒英恵 栗山剛 たかやまはるき 前田晏歌 入江葉音

上映情報THEATER

都道府県 劇場名 電話番号 公開日
東京都 アップリンク吉祥寺 10/11(金)-
栃木県 小山シネマロブレ 11/29(金)-
栃木県 宇都宮ヒカリ座 1/17(金)-
大阪府 シアターセブン 11/9(土)-
兵庫県 元町映画館 11/30(土)-
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