イントロダクションINTRODUCTION
タイトルの「つ。」とは佐賀の⽅⾔で「かさぶた」のこと。
ままならない⽇常から逃げ出した主⼈公が⾃分の居場所を求め、悩み、空っぽになって傷ついた先にできたかさぶた。そこには「傷を負うことが新しい⾃分をつくる」というメッセージを込めました。上⼿くいかない⽇常や、他⼈との⽐較、将来への不安など、本作は⽣きづらいと感じている全ての⼈へ向けた、逃げることや負けることを肯定する「曇り空」の⻘春映画です。
【佐賀映画制作プロジェクト「つ。」とは】
世界で活躍するプロの映画⼈と、業界未経験の地元学⽣や佐賀県ゆかりのスタッフで共同製作した、メイドイン佐賀の地域発信型ムービー 本作品は、「地域と都市のクリエイティブの垣根をなくす」ことをプロジェクト⽬標に、世界で活躍するプロの映画⼈と業界未経験の地元学⽣や佐賀県ゆかりのスタッフにより共同製作された⻑編映画です。全編佐賀県内ロケを⾏い、佐賀にゆかりのある⼈々がキャストとして出演しています。地⽅都市らしい⽇本情緒が溢れる、素朴でノスタルジックな佐賀の⾵景とともに織りなす⽇々の暮らし。その中で、主⼈公の繊細で痛々しい苦悩が描かれています。
「シン・ゴジラ」の助監督をはじめ国内外のCMやドラマを⼿がける監督・Ü Inose がメガホンを取り、指導を重ねながら学⽣スタッフたちと共に作り上げた映画は、今までにない佐賀の魅⼒が溢れる作品となり、セビリアIndie映画祭で助演⼥優賞とアクション映画賞をW受賞、FICIMADにて最優秀映画編集賞、ARFF Paris International Awardsで最優秀作品賞、そしてMadrid Film Awardsの最優秀脚本賞など、世界各国の映画祭で⾼評価を得ています
ストーリーSTORY
佐賀県の⽚⽥舎に住む⾼校三年⽣、副島祐樹は⼤学受験を控え、上⼿くいかない⼈間関係や成績不振、出来の良い弟と⽐較される⽇々に悶々と焦りを募らせていた。そして迎えた⼤学⼊学共通テストでカンニングしたことがバレた祐樹は、全てを捨てて深い森へと逃げ込む。
そこで出会ったのは、⾃⼰責任の名の下に、押し付けられたルールのない世界で⽣きるために川の⽔を汲んで運び、⼭の獣を狩って⾃給⾃⾜の暮らしを営む数奇な⼈々のコミュニティ。野良妊婦のフラン、コミュニティで⽣まれ育ち⼒⽐べだけに情熱を燃やすオリ、両親に愛されなかった⼼の傷を隠してセックスに逃げようとするシノブなど⽋陥だらけで変⼈揃いの曲者たちとの共同⽣活を通して、祐樹に少しずつ変化が⾒られていく…。
キャストCAST
山下万希 西谷星七 山田結月 石橋征太郎 長谷川テツ 大坪紗耶 真山俊作 高岡盛志郎 神山大和 青花美永久 Devkota Bishnu 青栁秀栄 築山尚矢 GAKU 古賀海 井手祐理 片渕奏汰
スタッフSTAFF
脚本・監督:Ü Inose(ユウ イノセ) 総合プロデューサー:笠原 徹 製作:佐賀映画制作プロジェクトチーム 制作: Tokyo Colours