リング・ワンダリング
2021年/日本/103分
公式サイト
イントロダクションINTRODUCTION
前作『アルビノの木』で北京国際映画祭など世界各国の映画祭でノミネート上映されグランプリを含む20の賞を受賞した金子雅和監督のオリジナル長編最新作。主演に笠松将(『花と雨』など)、ヒロインに阿部純子(『孤狼の血』など)が務める。
舞台は東京の下町。主人公の草介(笠松将)がミドリ(阿部純子)を図らずも怪我をさせてしまったことから、彼女の家族が営む写真館まで送り届けることになり、その家族との出会いを通じて、東京という土地に眠る過去の記憶を知ることとなる。人間の「生」や「死」に実感を持てない若者が、運命的な出会いを通して命の重みを知る幻想的で切ない物語となっている。
ミドリの父親の写真館館主・青一役に演劇ユニット「TEAM NACS」の安田顕、母親・藍子を実力派女優の片岡礼子が演じる。また、金子雅和監督の前作にも出演した長谷川初範が草介の描くマンガの主人公・銀三を演じ、そのほか田中要次や品川徹など実力派キャストがわきを固める。
ストーリーSTORY
現代の東京下町。漫画家を目指す青年・草介は、猟師とニホンオオカミの闘いを題材にした漫画を描いているが、既に絶滅しているこの動物を上手く描くことが出来ず、筆が止まっている。そんな冬のある日、彼は生活のためアルバイトをしている工事現場の土の下から偶然、古びた動物の骨の一部を発見する。ニホンオオカミかも知れない、そう思い無断で骨を持ち帰ってしまうが、部分のみなので調べても真偽は分からない。草介は本物のオオカミの骨を見れば漫画を描けるはずだ、と盲信し、更なる骨を求めて夜の現場に忍び込む。その夜は、冬には稀な花火大会の開催日だという。だが結局骨を見つけられず失意のまま現場を出た時、若い娘・ミドリと遭遇し図らずも怪我をさせてしまう。ミドリは一週間前にいなくなった飼い犬を探しているという。怪我への負い目から、仕方なくミドリと共に犬を探すことになった草介は、なぜか花火が始まらない寂しい町を歩くうち、東京の地中に埋もれた過去の記憶を知っていくこととなる・・・。
キャストCAST
出演:笠松将、阿部純子、片岡礼子、長谷川初範、田中要次、品川徹、安田顕 ほか
スタッフSTAFF
監督・脚本:金子雅和 脚本:吉村元希 劇中マンガ:森泉岳士 音楽:富山優子 撮影:古屋幸一 照明:吉川慎太郎 美術:部谷京子 録音:岩間翼 音響:黄永昌 VFX:高橋昴也 スタイリスト:チバヤスヒロ メイク:知野香耶子 イメージボード:金子美由紀 助監督:土屋圭 製作主任:名倉愛 アソシエイトプロデューサー:松井晶子 ラインプロデューサー:武石宏登 キャスティング:大松高 エグゼクティブプロデューサー:松本光司 プロデューサー:塩月隆史、鴻池和彦 制作協力:中山豊、中田直美 制作:リング・ワンダリング製作委員会